和の明かり✕百段階段@ホテル雅叙園東京へ行ってきました!
コロナ前は毎年楽しみにしていた展覧会です!久しぶりに行ってみました!
今年のテーマは光と影・百物語。おそらく百段階段にかけていますね。だんだん夜が更けていくと…という構成で展覧会が構成されています。
百段階段の展覧会は、展示も素晴らしいですが、なんと言っても、建物自体が美しすぎるっ…! その美しさは「竜宮城」と呼ばれています。
今回の展示では、ほとんどの部屋に題名が付けられていました。
- 十畝の間 「薄暮のあかり」
- 草丘の間 「情念のあかり」
- 静水の間 「さかさまのあかり」
- 清方の間 「光と影」
- 頂上の間 「朝のあかり」
展示室内はすべて写真撮影OKです。なので、それぞれの部屋を観ていきましょう!
エレベーターを降りると…
毎年恒例の金魚提灯!かわいすぎるっ!
中にはこんな子も
悪そうだけど、憎めない金魚ちゃん(*^o^*)
十畝の間
十畝の間は、「薄暮のあかり」がテーマ。 陽が落ちて、薄暗い森の中に入っていきます。
かんざし作家の榮さんの作品は、映画「ホリック」でも使われていました。ホリックの妖しい世界にぴったりの作品でした。
四季のかんざし、春ー桜<花嵐・桜尽くし>、夏ー蓮<青蓮>、秋ー金木犀<千里香>、冬ー山茶花<星飛竜>が展示されていました。本当に美しくてうっとりしてしまいます。
こちらも榮さんの作品を使った展示。
見えにくいですが、画像の真ん中の辺りに蝶々がいるのがわかるでしょうか。床には、蜘蛛の巣に捕まってしまった蝶々の影がはっきりと映っています。
部屋全体の様子。天井付近の壁に映っている影が、妖しい雰囲気をさらに引き立たせています。
漁樵の間
「漁礁の間」は森の中に広がる煌めきの世界をイメージ。
部屋のもともとの装飾を相まって、豪華さがハンパない…。
近寄ってみると、その緻密さに息を飲みます!
草丘の間
草丘の間は「情念のあかり」がテーマ。恨みを持った、妖しく悲しい女の世界。
井戸の中を覗いて見てください。悲鳴をあげているお客さんもいました。
上村松園の「焔」の世界観ですね。ここでも蜘蛛の巣が…。
灯籠の明かりがユラユラゆれて、妖しくも綺麗でした。
静水の間
部屋に入ると目に入るのは、大きな馬のような大きなオブジェ。
オブジェの手前には、水晶玉のようなものがあります。覗いてみると…。
なんと逆さまになっています。この部屋は、リルケの詩を元に作ったようです。
巨大なオブジェに圧倒されました。
星光の間
清水の間から星光の間に行こうとすると、もののけ達に出くわしました。
星光の間に入ると、さらに多くのもののけ達がいました。
切り絵作家の松風直美さんの作品も展示されていました。緻密で素敵な作品です。制作時間はどのくらいかかっているのでしょう…。想像するだけで気が遠くなります。
お値段が書いてあったので、購入できるようです。気になる方は要チェック!!
清方の間
清方の間には、いろした工房さんの美しい作品か展示されていました。
私のカメラ技術のせいで、作品の魅力が100分の1位しか伝わっていませんが、本当に綺麗な作品です。家に一つ欲しいくらいです。
いろした工房さんはツイッターのしているので、ぜひフォローしてみてください。
頂上の間
頂上の間は「朝のあかり」がテーマ。
いけばな 古流かたばみ会副家元 大塚理航さん、現代美術家の石井七歩さんの作品が展示されています。
百物語が終わって、清々しい朝の雰囲気に包まれています。
布の色の取り合わせが朝のさわやかな雰囲気にぴったりです。
最後に
「和のあかり×百段階段」いかかでしょうか。
作品の美しさと建物の豪華さとが相まって、非現実的空間が広がっています。暑い夏の現実逃避に、少しおしゃれをして行ってみてはいかがでしょうか。古い建物でも、冷房はしっかりと効いていて涼しいですよ~(*^o^*)
概要
会期:2022年7月2日(土)~9月25日(日) 会期中無休
会場:ホテル雅叙園東京 百段階段
時間:11:30~18:00(最終入棺17:30)
チケット:2000円