ホテル雅叙園東京の百段階段で開催されている、「和の明かり×百段階段2024~妖美なおとぎ話~」に行ってきました。
毎年私が楽しみにしている展覧会です。
過去に、私が和の明かり展に行った記事はこちら↓
今年も満を持して行ってきました。
今年のテーマは「妖美なおとぎ話」
「竜宮城」と言われた百段階段と非現実的なおとぎ話。
まさに夢のような空間が広がっていました。
過去一番素敵な空間が広がっていた「和の明かり×百段階段」
さっそくレビューしていきます!
百段階段とは?
「百段階段」とは通称で、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたり、1935(昭和10)年に建てられた当館で現存する唯一の木造建築です。食事を愉しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用。階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。
“昭和の竜宮城”と呼ばれた当時の目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、更には日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものとも言え、なかでも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。2009(平成21)年3月、東京都の有形文化財に指定されました。
ホテル雅叙園東京HPより
「昭和の竜宮城」と言われた百段階段。
各部屋が絢爛豪華な装飾がされており、非日常を味わうことができる空間になっています。
和の明かり×百段階段2024 概要
竹取物語、葛の葉伝説、見るなの花座敷、天女の羽衣……。
普段使われない奥の間から見つかった巻物には、昔この場所で起こった不思議な話が綴られていました。
美しい月が眺められる「十畝の間」での幻想的な世界。池の鯉が龍と化す様子を垣間見る「草丘の間」。
夢か現かまるでおとぎばなしのような物語の扉が、階段をあがる度に開いていきます。
音楽や香りとともに美しく妖しいおとぎばなしを、五感で体験する夏のひと時をお愉しみください。ホテル雅叙園東京HPより
誰もが知っている竹取物語から、あまり知られていない見るなの花座敷まで、様々な日本のおとぎ話にまつわる展示がされています。
それぞれの部屋をめぐると、めくるめく幻想の世界が広がっていました。
和の明かり×百段階段2024 章構成
百段階段には7つの部屋があり、それぞれ物語の世界が広がっていました。
- エントランスーおとぎ話の玄関
- 十畝の間ー竹取物語
- 漁樵の間ー葛の葉伝説
- 草丘の間ー鯉の滝登り
- 静水の間ーおとぎばなしのいきものたち
- 星光の間ー善悪の物語
- 清方の間ー見るなの花座敷
- 頂上の間ー天女の羽衣~終末の章
誰もが知っている物語からマイナーな物語まで、様々な物語で彩られていました。
みどころ① 幻想的な空間
2024年の和の明かり展は「妖美なおとぎ話」がテーマになっています。
今年の大河ドラマ「光る君へ」にも通じるテーマです。
百段階段自体が「昭和の竜宮城」と呼ばれたくらいなので、物語の世界に迷い込んだような空間が広がっていました。
そのような夢の空間で物語の世界を体験できたことは、この上ない幸せでした。
私が気に入ったのは、漁樵の間の葛の葉伝説と頂上の間の天女の羽衣です。
葛の葉伝説とは
狩人に追われた白狐を助けた阿部保名は、自らもケガをしてしまいます。解放をしてくれた娘・葛の葉との間に子を授かります。葛の葉は保名が助けた白狐でした。
6年の歳月が経ち、ふとしたことで我が子に狐の姿を見られてしまいます。共に暮らすのはこれまでと、想いを綴った歌を残し森へ去ってしまいます。
離れ離れになってしまう悲しい物語。この子が後に陰陽師として活躍する安倍晴明でした。
展覧会キャプションより
天女の羽衣
天の世界から降りてきた天女が、一目ぼれした男に羽衣を隠され天に帰ることができなくなってしまいます。
その後、男と地上界で暮らしますが、羽衣の在処を知り、天に帰ってしまいます。男は天まで伸びる不思議な植物を育て、妻を迎えにいきます。しあわせの結末は何なのか…
月だけがその様子を見守っています、
展覧会キャプションより
どちらの部屋も美しくて、時間の許す限り堪能しました。
みどころ② 音楽との融合
毎回百段階段では、「ヨダタケシ」さんの音楽が空間をさらに素敵なものへとしてくれています。
ヨダさんの音楽のファンも多いのか、ここ数年の百段階段の展示では、ほぼ必ずヨダさんの音楽が流れています。
展示に合わせた音楽を作られているので、毎回楽しみにしています。
会場でCDも発売されているので、気に入った方はぜひ購入してみてください。
みどころ③ お気に入りの作品を購入できる
今回の「和のあかり」展では、展示作品を実際に購入できるように、値段も掲示されていました。
気に入った作品があれば作家さんを応援する意味でも購入されてみてはいかがでしょうか?
また、ミュージアムショップでも作家さんの作品が購入できます。
所要時間
私は平日の昼間に伺いました。
予定が立て込んでいたため、いつもより速足で鑑賞しましたが、1時間くらい居ました。
いつもなら2時間ほど滞在しています。
より展示を楽しみたい方は2時間を目安にスケジュールを組まれるとよいと思います。
和の明かり×百段階段 まとめ
ホテル雅叙園東京で開催されている「和の明かり×百段階段2024~妖美なおとぎ話~」展についてレビューしました!!
毎年魅力あふれる展示で、日本の夏の良さを感じる空間を提供してくれています。
今年の夏は、百段階段で幻想的な空間に足を踏み入れてみませんか?
和の明かり×百段階段 開催概要
会期 | 2024年7月5日㈮~9月23日㈪ |
会場 | ホテル雅叙園東京 百段階段 |
開館時間 | 11:00~18:00(最終入館17:30) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 一般:1600円 大学生・高校生:1000円 中学生・小学生:800円 |
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