「不思議の国のアリス」@新国立劇場へ行ってきました!
日本初演時から気になっていた公演!!コロナで再演が中止になって残念に思っていましたが、ついに2022年6月に再演されました。
会場に入る前からアリスの世界が広がっていました。
公演の感想を一言で言えば、「緻密に計算されている」バレエだと思いました。
「不思議の国のアリス」について、以下の要点でお話します。
- 概要
- 音楽の緻密さ
- プロジェクションマッピングとの調和
- 古典バレエへのオマージュ
それぞれお話します。
① 概要
私が行った公演は、6月4日(土)13:00でした。
キャスト
アリス 池田理沙子
庭師ジャック/ハートのジャック 井澤駿
ルイス・キャロル/白ウサギ 速水渉悟
アリスの母/ハートの女王 本島美和
手品師/マッドハンター 中野駿野
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:ジョビー・タルボット
美術・衣装:ボブ・クロウリー
照明:ナターシャ・カッツ
映像:ジョン・ドリスコル/ジュンマ・キャリントン
パペット:トビー・オリー
マジック:ポール・キエール
指揮:冨田 実里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
② 音楽の緻密さ
シュチュエーションや登場人物によってメロディーを変えていました。
冒頭から、普通なら使わない打楽器を使っていて、一体何種類の打楽器を使っているのだろうと思いました。
ある記事でオーケストラの楽器の1/3が打楽器と知り、びっくりしました。
芋虫の踊りの音楽も、独特のキャラクターである芋虫の雰囲気をよく表現できていると思いました。
芋虫の音楽は、アリスが夢から目覚める時にも流れていました。夢と現実の境目を曖昧にするようで、憎い演出!
③ プロジェクションマッピングとの調和
アリスが穴に落ちる場面、体が大きくなったり、小さくなったりする場面でプロジェクションマッピングが使われていました。
特に、食べ物や飲み物を飲んで体の大きさが変わる時に、映像を大きくして、アリスを小さく見せたりして、効果的に使われていました。
小説だから表現できる場面を、舞台の上でどうやって表現するんだろうと思っていました。ですが、現代の技術を上手に駆使して、素晴らしい舞台を創り上げているなと感じました。
映像の動きとダンサーの動きが融合していて、ずいぶん練習を重ねたことが窺えました。
④ 古典バレエへのオマージュ
第3幕ではそれまでの現代的な演出から、古典バレエの演出を彷彿とさせる振り付けがありました。
例えば「くるみ割り人形」の花のワルツです。バレエをそれほど観たことがない私でも、「あっ!衣装や群舞が花のワルツっぽい!」と思いました。
以上が私が感じた感想です。それでは、また!